CATCH AND RELEASE
クロマグロ遊漁
「月初10日間はオールリリース」になるのか???
水産庁が示した来年度の新方針と、リリース前提時代の必須ツール「PRATIKO」
来年のマグロ釣りが大きく変わるかもしれません
2026年8月19日、水産庁の「くろまぐろ遊漁専門部会」で、来年度(2027年度)からの新しい管理案が示されました。その中身がこちら。
「月初10日間は、クロマグロ(大型魚)の船上所持を禁止。リリースのみ可」
つまり毎月最初の10日間は、釣ってもキープできない。完全リリース前提のマグロゲームです。この流れを見て私は確信しました。これからのクロマグロゲームは「リリースの技術と道具」が必須になります。
※本記事で紹介する来年度の内容は、水産庁が2026年8月19日の専門部会に示した「案」の段階です。正式決定ではありません。確定情報は水産庁「クロマグロ遊漁の部屋」をご確認ください。
水産庁が示した来年度の案まとめ
8月19日の専門部会資料に示された、令和9年度(2027年度)以降の管理の方向性を整理します。
◆ 月初10日間はキャッチアンドリリースで(案)
毎月最初の10日間は大型魚(30kg以上)の船上所持を禁止し、リリースのみ可。採捕機会を分散させる狙いです。もしこれが実現すれば大きな一歩となるはずです。
◆ バッグリミットの強化
現行「2か月ごとに1人1尾」から「年間1人1尾まで+1日1隻1尾まで」へ見直す案が示されています。
◆ 報告は「その日のうち」
採捕報告の期日を現行の「翌日まで」から「釣ったその日まで」に短縮。リアルタイム管理へ近づきます。
◆ 将来は「抽選制」も検討
抽選で選ばれた人・船だけがキープ可能(外れたらリリースのみ)という構想。ただちの導入は困難とされ、そのつなぎが「月初10日間所持禁止」という位置づけです。
| 項目 | 現行(令和8年度) | 来年度の案(令和9年度〜) |
|---|---|---|
| 月初10日間 | キープ可(上限内) | 船上所持禁止(リリースのみ) |
| バッグリミット | 2か月ごとに1人1尾 | 年間1人1尾+1日1隻1尾 |
| 採捕報告 | 陸揚げ翌日まで | 陸揚げしたその日まで |
| 小型魚(30kg未満) | 周年採捕禁止 | 周年採捕禁止(継続) |
なぜここまで厳しくなるのか?理由は数字を見れば一目瞭然。今年の6月・7月は解禁初日のたった1日で月の採捕上限を超過。今年度の遊漁枠は昨年度の獲りすぎ分を差し引かれて51.4トンスタート、9月以降は毎月わずか2.3トンです。「早い者勝ちで数日終了」を繰り返す現状を変えるための、機会分散の案というわけです。
ちなみに明るいニュースもあります。今月の国際会議で、2027年から大型魚の漁獲枠を25%増やすことが合意されました。資源は確実に回復してきています。だからこそ「獲る」と「還す」の両立が求められる時代なんです。
リリース前提時代の必須ツール「PRATIKO」
ここで問題になるのが「どうやって安全にリリースするか」。相手は30kgどころか100kg、200kgを超えるモンスター。素手やタオルで顎を掴んでのリリースは不可能ですし、無理なランディングは魚にも人にも危険。せっかくリリースしても、魚が生き残れなければ意味がありません。
そこでアンバージャックが正規取扱しているのが、イタリア製マグロ専用リリーサー「PRATIKO(プラティコ)」です。
▲ PRATIKO 実釣リリースムービー
◆ 400kgオーバー対応
職人ルチアーノ氏がイタリア・マルケ州で1本1本完全手作り。400kgクラスのモンスターを確実に保持する剛性です。
◆ 北米の規制で鍛えられた実績
規制の厳しい北米で数えきれないほどの大西洋クロマグロをリリースしてきた、世界基準のリリーサーです。
◆ 水流で酸素を送りフックオフ
魚を保持したまま水流で酸素を送り込みながらフックを外し、完璧な状態で命を海へ帰します。
◆ 水産庁の採捕規制に対応
日本の「くろまぐろ採捕規制」に対応。リリース前提のレギュレーションを実現する唯一無二の道具です。
使い方はシンプル。グリップを握ると開き、放すと閉じてマグロの顎をガッチリ掴む仕様です(操作には慣れが必要なので、事前の練習をおすすめします)。船べりで魚を保持したまま泳がせて回復させ、元気なままリリース。まさに「オールリリース前提の持続可能なマグロゲーム」のための道具です。秋頃に入荷する分から価格改定(値上げ)になります。現在個限りのプライスです。
| モデル | 価格(税込) | 納期 |
|---|---|---|
| SUSマグロリリーサー(XL/L/M/S) | ¥88,000〜 | 即納 |
| カーボンマグロリリーサー | ¥121,000〜 | 11月入荷予定 |
| SUSリリーサー 別注カラー | ¥110,000〜 | 11月中旬頃入荷予定 |
| ワンタッチハーネスアダプター | ¥33,000 | 納期お問い合わせ |
※脱落防止のため、必ず船体とロープ等で結んでご使用ください。
※イタリア職人の手作り品のため、塗装ムラや傷がある場合がございます。それも含めて「本物」です。
※円安ユーロ高の影響で価格は上昇しましたが、この道具にしか救えない命があります。
おさらい:今のルールも忘れずに
来年度の話の前に、現行ルール(令和8年度)のおさらいです。
◆ 小型魚は周年採捕禁止
30kg未満は周年採捕禁止。釣れてしまったら直ちにリリースしてください。
◆ 大型魚は2か月に1人1尾
キープは各期間(2か月)1人1尾まで。釣ったら翌日以内に水産庁へ報告が必要です。
◆ 届出制スタート済み
2026年4月から届出制が導入されています。届出なしでマグロは狙えません(届出は年1回でOK)。
◆ 禁止は「公表の翌日」から
採捕禁止は水産庁HP公表の翌日から適用。釣行前日と当日朝は必ず最新情報をチェックしましょう。
「還す技術」もタックルのうち
月初10日間リリースのみ、年間1人1尾、そして抽選制。来年度の案はまだ確定ではありませんが、方向性ははっきりしています。これからのクロマグロゲームは「リリース前提」。ロッド、リール、ルアーと同じように、リリーサーもマグロタックルの標準装備になる時代です。
資源が回復して枠が25%増える明るい未来のためにも、1尾1尾を確実に、元気なまま海へ還しましょう。専門部会の議事録や正式決定が公表されたら、このブログで続報をお届けします!
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